IT知ったかになれるブログ

ITネタをわかりやすく解説します

ICT? ITじゃダメなんですか!?

 このブログでは、中小企業経営者(IT企業)が、中小企業経営者に向けて、知った気になれるITネタを発信しています。課題解決の気付きに、ここで発信するネタが少しでもお役に立てれば幸いです。ITをどんどん活用して、我々の手で豊かなニッポンを取り戻しましょう!!

 

 さて、2回目となる今回は、ITの代わりに使われるようになってきたICTという言葉にフォーカスしようと思います。ITについて、未だモヤッとしている方は、下記の記事をご覧になり、是非とも、知った気になってください。

shintaroh-seki.hateblo.jp

 

我々のネットライフはICTが支えている

 ICTは Information and Communication Technology、即ち、情報通信技術です。最近、ITの代わりに用いられる事が多くなりましたので、そのうち、IT社長(なんと華やかな響きでしょう。私もあっちの世界に行ってみたい・・・)は、ICT社長と呼ばれる日が来るかもしれません。

 IT技術は、大量データを高速処理して、様々な情報を引き出す事が主な目的でしたが、コンピューターネットワークが発展し、世界中のコンピューターが互いに通信できるようになると、高速かつ安全に情報を伝達する、という部分が重要となってきました。インターネットが当たり前になった現在、「高速かつ安全に情報を伝達する」というICTのCが、我々の生活に欠かせない要素となっている事は容易に実感して頂けると思います。

 今では、インターネットを介して動画を見たり、数々の写真付き記事を見たり、買い物をすることは当たり前になっていますが、以前はどうだったでしょうか。

 二十数年前・・・。当時は、インターネットに接続するために電話を使用していました。若者には意味不明だと思いますが、ヨドバシにはズラリと、アナログモデム(電話線を使ってデータ通信するための機械)と呼ばれる機器が並んでいたものです。このモデムの通信速度は、当時、比較的高速と言われていたものでも 28.8K という単位。これを今では当たり前のギガに置き換えると、0.0000288ギガになるので、そのショボさが分かると思います。このように、当時の環境では通信速度が非常に遅く、1枚の写真を表示するのに数分待つようなケースもザラにありました。仮に、その環境で現在の Amazon のサイトを開こうとすると、全て表示するのに半日以上かかっていたかも知れません。

 今のように、インターネットが生活の基盤として無くてはならないものになるなど、想像もできなかったと思います。つまり、ICTのC、通信技術の進歩が、今ある我々のネットライフを支えている訳です。 

 

やっぱり彼は凄かった

 さて、通信技術の進歩が我々の生活基盤を支えている事を実感できた所で、経営的な視点に立ってみます。

 もし自分が、二十数年前に、世の中が今のようなネット社会になる事を予見できていたら・・・、今の自分の生活はどのようになっていたでしょうか。恐らく、それはもう、もの凄い商売ができていたに違いありませんよね。きっと、フォーブス・セレブリティ100にも載っていた筈です!

 当時、パソコンオタクの最前線に居た私ですが、残念ながら、こういった発想はありませんでした・・・。ですが、これを予言していた人物がいます。その人こそ、誰もが知っているマイクロソフトの創業者、ビル・ゲイツ氏、その人です。

 

 1995年12月に、西和彦さん(この方も超凄い)の訳で、「ビル・ゲイツ 未来を語る」という本が出版されています。私がこの本に出合ったのは、古本屋に並んでいるのを見かけたときなので、相当後になるのですが、書かれている内容をみて驚愕した事を今でもはっきりと覚えています。まさに今、現実となっているこの状況を言い当てているのです。いや、言い当てるという、預言者のような表現は大変失礼になってしまうかもしれません。むしろ、こうなるハズだ、こうするのは自分だ、という強い信念のようなものを感じました。

 デキる経営者は、こうした物事の見方、考え方をしているのか・・・。

 ご興味があるかたは是非、ご一読ください。経営者として必要な視座を沢山手にできると思います。

 

すぐそこにあるICTバブルを制せよ!!

 その本を通じて私が感じた視座、というか、ものの考え方を共有させてください。それは、ネットは「距離の概念を無くす」という考え方です。実際の本で、どのような表現で語られていたのか、残念ながら詳細は忘れてしまったのですが、概念的にはそのような事が語られていたと思います。

 何を当たり前の事を・・・。

 そんな風に言われてしまうかも知れませんが、当時の私はこの考え方に、物凄く衝撃を受けました。

 それまで私は、インターネットの利点と言えば、買い物ができる、世界中の人と繋がれる、調べ物が簡単になる、などなど、そういった「目先の物事」にしか目を向けていなかった。しかし、顔も知らない遠く離れた人と一瞬で情報交換できるインターネットの本質、それはまさに、物理世界に常識として長年鎮座していた「距離の概念」を「無くす」事だと気づき、私は、「本質を見る」とはこういう事なのだと、雷に打たれたような(打たれた事はないですが)気分になりました。

 

 そして現在、インターネットを軸に、これまでの常識の数々を取り壊していくであろうテクノロジーが誕生し続けています。AI、そしてIoT。このテクノロジーが更に加速すれば、何れ、ロボットが人を介さず勝手にモノを作り、ドローン等が人を介さず勝手に流通させる世の中がやってきます。また、匂いを生成したり、ロボットが触ったモノの感触をネットを通じて人に感触として伝える技術も発展してきているため、VRゴーグルを付ければ、その場に行く必要すらなくなる時代もやってくるでしょう。もっと言えば、脳を直接ネットワークに繋いでしまえば、体すら要らない時代がやってくるかもしれません。まさに、攻殻機動隊マトリックスの世界です。そうした世界を見据えたビジネスを今から準備しておくことが、我々、経営者には必要な事なのだと思います。

 次回は、「IoT」にフォーカスを当てて行こうと思います。

 

ここで、結論。

 ICTとは、

  我々の想像を超えた新しい未来の基盤となる技術である

 

 如何でしたでしょうか。

 ICTとそれが生み出す未来の社会について、少しでも分かった気になって頂けたでしょうか。

 

 これからも、このような形でITネタを発信していきますので、ご愛顧のほど、よろしくお願い致します。